2020-09-07

タカネカマウロコゴケ


 上の写真、いろんなコケが混生しています。 その中で葉が浅く2裂しているのはタカネカマウロコゴケ Harpanthus flotovianus だと思います。 サイズやトリゴンの様子など、平凡社の図鑑の記載とは少し異なるのですが・・・。


 上の写真では葉の長さは 0.5~1mm、平凡社の図鑑では1~2mmとなっています。



 上の2枚の写真は、1枚目は背面から、2枚目は腹面から撮っています。 葉は1/5まで2裂しています。 腹葉は狭三角形で、幅はほぼ茎と同じです。 仮根は腹葉の根元を中心に、腹面に散生しています。


 葉はU字形に2裂しています。


 上は葉身細胞です。 平凡社の図鑑ではトリゴンは小さいと書かれていますが、福島県苔類誌(湯澤,H29)の図では比較的大きなトリゴンになっています。

(2020.9.1. 北海道 千歳市 標高 700m)