道の縁のコンクリートの隙間にコミカンソウが生えていました(上の写真)。 一見羽状複葉のように見えますが単葉で、四方に出る小枝につく葉と葉の間隔が狭いだけです。
小枝の下を見ると、各葉腋に下向きに、小さな“みかん”と、その先には花や蕾が並んでいます(上の写真)。 コミカンソウは小枝の基部から中央部に雌花を、中央部から先端部には雄花をつけるのですが、写真の枝では雌花はもう果実になりかけで、雄花しか咲いていません。
上が小さな“みかん”つまりコミカンソウの果実です。
そして上が雄花で、ガク片6枚と、中央にオシベが3本集まり、蜜が滴のように光っています。 花弁はありません。
コミカンソウはコミカンソウ科の一年草です。 従来はトウダイグサ科(コミカンソウ亜科)に分類されていましたが、APG分類体系ではトウダイグサ科から独立し、コミカンソウ科となっています。
コミカンソウ科の分布の中心は熱帯、亜熱帯にあります。 なお、
コバンノキはコミカンソウと同じ属(
Phyllanthus )の植物です。
0 件のコメント:
コメントを投稿