2015-07-24

ホウライスギゴケ



 ホウライスギゴケ( Pogonatum cirratum )は南方系の種で、日本での自生地は多くありません。 よ~く見ると、葉の上部の縁にも中肋背面にも鋸歯が見られます。


 コスギゴケ属( Pogonatum )の多くは乾くと葉が巻縮します。 ホウライスギゴケも、コスギゴケほどではありませんが、上の写真のように巻縮します。
 ちなみに、この属名 Pogonatum は、ギリシャ語の pogon(髭)を語源としています。 地面に密生する様子からでしょう。



 上は葉の横断面です。 ホウライスギゴケの薄板の高さは2細胞程度です。

(2015.7.15. 高槻市 摂津峡)

◎ ホウライスギゴケはこちらにも載せています。 また、胞子体や造精器の様子はこちらに載せています。