上は、昨年の稲の切株が残っているが今年は休耕田にするらしい田にあったイチョウウキゴケです。 イチョウウキゴケ( Ricciocarpos natans )はウキゴケ科の苔類で、葉状体は二又分岐を繰り返し、イチョウの葉に似た形になります。
断面を見ると(上の写真)、たくさんの気室があります。 これが浮くためのしくみなのでしょう。
背景を黒くすると、気室はよく分かりますが、腹鱗片は見づらくなります。 背景が白い所で撮ると、腹鱗片は見易くなりますが、気室がはっきりしなくなります(上の写真)。
イチョウウキゴケでは、雌器や雄器は葉状体の組織に埋もれて作られます。 これも確認しようとして断面を作ってみたのですが、これはまだ時期的に早かったようです。
(2015.7.15. 高槻市摂津峡)
◎ イチョウウキゴケの晩秋の様子はこちらに載せています。