今年も昨年に続いてキノコの周囲を飛び回るヒメキイロコウカアブに出会いました。
イグチ科のきのこの周囲を、ヒメキイロコウカアブが飛び交っていました。 上の写真の水色の二重円の内側にいるのが、ヒメキイロコウカアブです。
京都府レッドデータブック2015(こちら)には、ヒメキイロコウカアブの生態的特徴として、「成虫はベニタケ属のキノコに集まり、幼虫もおそらくこれを食す。」と書かれています。 しかしおちゃたてむしさんはオニイグチ科のきのこの周囲でヒメキイロコウカアブが飛び交っているところを観察されていますし(こちら)、上記のように、私が観察したのはイグチ科のきのこの周囲でした。 また私の観察したところでは、メスもいたのですが、このきのこに産卵するような様子は全くありませんでした。 どうもにおいによって引き寄せられ、同種がたくさん集まるから交尾の場になっているだけのように思われました。
ちなみに当日はベニタケ属のきのこも散見されたのですが、ベニタケ属の周囲でヒメキイロコウカアブを見ることはありませんでした。
上は写真のきのこから30cmほど離れた所での交尾です。 オスの方がわずかに複眼間の幅が広くなっています。
ほとんどのオスは飛び続けていて、なかなか止まってくれないのですが、上はやっととまってくれたオスです。 これもきのこからは20cmほど離れた位置でした。
ヒメキイロコウカアブはキイロコウカアブによく似ているのですが、「ヒメ」とついているように少し小さく、後脛節と後ふ節の基節が黒いことで区別されるようです。
(2015.7.11. 堺自然ふれあいの森)
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