上はヒメジャゴケ(
Conocephalum japonicum )で、左が雄株、中央から右が雌株です。 葉状体は2叉状に分枝しています。
上は葉状体の表面を拡大したもので、ジャゴケよりは小さいものの、6角形の明瞭な区画があります。 気室孔の周囲は白っぽくなっていて、それが1枚目の写真のような倍率だと、白点状に見えているようです。
上は雌株です。 中央と右上にある円形のものは、雌器托になっていく部分だと思います。 ちなみに、属名の
Conocephalum はギリシャ語の conos(円錐形)+cephale(頭) に由来していて、雌器托が円錐形をしているところからのようです。
上は雄株です。 たくさん見られる小判状の膨らみは雄器托です。
葉状体を腹面から見ると、雌株(上の写真)でも雄株(下の写真)でも、紅紫色の小さな鱗片がまばらに並んでいます。
(2015.8.23. 金剛山)
ヒメジャゴケは晩秋にたくさんの無性芽をつけます。 無性芽には円盤状と粉芽状の2型があり、円盤状の無性芽は
こちらに、粉芽状の無性芽は
こちらに載せています。