写真はヨシナガムチゴケ
Bazzania yoshinagana です。 北八ヶ岳で採集したものをコケサロンでいただきました。 同じ北八ヶ岳で採集したものを
こちらに載せていますが、その時はあまり詳しい観察を行っておらず、再度載せることにしました。
ちなみに、種小名にもなっている「ヨシナガ」は、明治時代に日本におけるコケ類研究の端緒を開いた吉永虎馬の名に由来しています。
乾くと葉は腹側へ垂れるように曲がります。
上は腹面から撮っています。 多くの葉の先には3歯があります。 複葉は幅が茎の幅の 1.3倍程度で、
葉と腹葉は基部で合着しています。 上の写真で、腹葉の縁が色濃く見えるのは・・・
上は腹葉を拡大して撮っています。
腹葉の縁は著しく外曲しているために、縁が重なって見える場合は色濃く見えます。
上の2枚の写真は腹葉で、周辺特に先端部には鋸歯があります。 茎についた状態では縁が外曲して巻き込んでいるため、この鋸歯はほとんど見えません。 腹葉全体がほぼ同色で、
ムチゴケや
コムチゴケなどのように、多くの葉緑体を持たない細胞で構成されている様子はありません。
上は腹葉の細胞です。 比較のために葉の葉身細胞の様子を下に載せておきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿