初冬に見るアカスジゴケ Epipterygium tozeri は、蒴もかわいく、葉も肉眼的には赤い筋が入り、美しいものです。 しかしこの葉を顕微鏡で観察すると、疲れ切った哀れな姿にしか見えません。 平凡社の図鑑の本種の解説にある「葉身細胞はまばら」などの表現も、この時期の葉の様子でしょう。
元気なアカスジゴケの葉を見に行ってきました。
上がそのアカスジゴケです。 茎には少し赤い色がみられますが、葉は緑色をしています。
側方に開く葉の長さは 1.5~2mmで、それより小さな葉が背方についています。
上は側方の葉です。 中肋は葉先と距離を開けて終わっています。
葉先近くには目立たない小さな歯があります。
葉縁には舷があるのですが、どこまでが舷なのか、境がはっきりしません。
上は葉身細胞で、細胞の長さは 70~120μmです。
(以上、2020.6.9. 京都市 西芳寺川)
下は同じ場所で撮った 2019.11.13.の様子です。
◎ アカスジゴケはこちらにも載せています。
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