開裂後の蒴をつけたケゼニゴケ D
umortiera hirsuta を観察しました。
たくさんの弾糸が残っていて、蒴の様子はよく分かりません。 下はこの弾糸の大部分を取り除き、雌器托を裏返しにして撮影しています。
蒴は4裂しています。
上は弾糸と胞子です。
(以上、2020.6.24. 奈良県宇陀市)
では、このケゼニゴケはいつ胞子を散布するのか、過去の写真を探すと、2018.6.13.に大阪府高槻市の川久保渓谷で撮影した、胞子を出している下の写真がありました。
この機会に、ケゼニゴケの生殖に関する変化を追えるように、下にまとめておきます。
雌器托
・若い胚、柄は伸びていない(12月中旬) →
こちら
・高く伸びている(5月下旬) →
こちら
・胞子散布(6月中旬) → 上の写真
・胞子散布後(6月下旬) → 上の写真
雄器托
・まだ緑色(9月中旬) →
こちら
・精子放出後(12月中旬) →
こちら
上の流れからすると、受精は11月下旬~12月上旬あたりになるのでしょうか。