新宿駅前にミゾゴイがいたと、昨日(6月24日)のニュースやツイッターなどで話題になっています。 そこで7年前(2013年)の秋に大阪市内にいたミゾゴイの記事(エラー発生中)を、一部訂正のうえ、こちらに移植しました。
ミゾゴイは主に日本各地の里山で繁殖し、冬季には南下して九州~フィリピンで越冬しますが、世界で1,000羽以下しかいないと言われており、国際自然保護連合の絶滅危惧種に指定されていますし、環境省第4次レッドリスト(2012)では絶滅危惧II類(VU)に指定されています。
そんな珍しいミゾゴイが、10月4日に梅田のビルの地下駐車場に迷い込んでいたところを発見されました。 地上の緑地に放してやると、ミミズや昆虫などの食べ物も多く、水浴びする所もあり、その場所が気にいったのか、元気に飛ぶこともできるのに、居続けているとのことです。 その様子はNHK関西のニュースでも紹介されました。
発見されてから2週間近くにもなり、渡りの途中でしょうし、さすがにもういなくなっているだろうと思いながらも行ってみると、まだいて、よく人に慣れ、愛嬌をふりまいていました。
上はカラスが上を飛んだ時にとった擬態の姿勢です。 カラスをワシタカ類と同様に見たのでしょう。 このままの姿勢で、しばらくは全く動きませんでした。 周囲が緑の環境では上のように目立ちますが、本来の環境である薄暗い木立などの間にいると、紛れてわからなくなるのでしょうね。 たくさんの人の前で野性の姿を見せてくれました。
上は、動きがあるので少しブレていますが、大きな太いミミズを土の中から引っぱり出しているところです。
オンブバッタをGet!
羽をきれいに開いたところも撮りたかったのですが・・・
上は歩いているところで、足の指(の色)まで分かりますし、羽冠の様子も確認できます。
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上記のミゾゴイは、結局50日ほど滞在しました。 そんなこともあって翌年(2014年)にはミゾゴイについての講演会があり、その内容をこちらにまとめています(写真は上記のミゾゴイです)。