写真はツルギヤスデゴケ
Frullania inflexa でしょう。 樹幹についていました。 植物体は赤褐色です。 亜高山帯の樹幹に生育するヤスデゴケで、和名も剣山に由来するのだと思います。
上は腹面から撮っています。 背片は卵形で、葉縁は狭く内曲しています。 腹片は釣鐘型で、やや茎に傾いています。
腹片の口は茎と反対側の端が斜めに切られたように外側に開いています(上の写真)。
上の2枚はスチルスです。 スチルスの基部は数細胞からなっている場合が多いようです。
上の2枚は腹葉です。 腹葉の形は様々ですが、概して倒楔形で、1/6~1/2まで2裂しています。
上は葉身細胞です。
2枚目の写真のあちこちにも写っていますが、上は蒴です。 なお、本種は雌雄同株ということです。
花被は3稜です(上の写真)。
(2019.9.14. 北八ヶ岳)