朽木にいたマルトビムシの一種、体長は 2.2mmでした。 マルトビムシの仲間の胸部は、退化しているとも腹部と融合しているとも言われていますが、いずれにしても目立つのは頭部と腹部
(注1)だけで、クモの仲間のようにも見えますが、肢は3対(6本)で、昆虫に近い仲間
(注2)です。
(注1) 胸部と融合しているのなら、腹部だけではないので、胴部と言うべきかもしれません。
(注2) トビムシなどの内顎類と昆虫とを含めて六脚類と呼んでいます。
6節ある腹部も、第1~4節は融合していて、つるんとしている種が多く、写真の種の腹部も真珠のような光沢を持っています。 なお、腹部のうちの第5~6節は尾節となっていて、横から撮った下の写真には尾節も写っています。
上の写真には跳躍器も写っています。 いざという時には、普段は腹面にたたみ込まれている跳躍器を伸ばすことで見事なジャンプを見せてくれます(この大きさで数cmジャンプします=視界から消えます)。 トビムシの名前はこのことに由来します。
(2020.7.14. 兵庫県 摩耶山)