2020-07-01

ミヤマカワトンボ、ニホンカワトンボ

 翅が褐色系のカワトンボ類2種です。


 上はミヤマカワトンボ Calopteryx cornelia のオスです。 2020.6.24.に奈良県宇陀市で撮影しました。 翅に光が当たっていないので少し分かりにくいのですが、赤褐色の翅の翅端近くに幅広い1条の濃色帯があります。

 上はメスです。 メスは腹部も銅色を帯びています。 2022.6.8.に神戸市北区道場町で撮影しました。 産卵はしばしば潜水して行われます。(2022.6.10.追記)


 上はニホンカワトンボ Mnais costalis だろうと思います。 2018.4.29.に京都市の大原で撮影しました。 本種の翅の色は、橙色の他に、淡い橙色、無色の3タイプがあります。 羽化後の未成熟な個体は金属光沢のある青緑色をしていますが、成熟するにつれて青白い粉で覆われてきます。 メスや羽化して間もないオスの縁紋は、上の写真のように白色ですが、オスの縁紋は赤色です。
 アサヒナカワトンボ Mnais pruinosa とは、縁紋の長さなどでかろうじて区別できますが、酷似しています。 近畿・中国地方では両種が混生し、ニホンは河川の中流域、アサヒナは上流域と、棲み分けがみられるようです。