上は7/11に載せた擬木上の写真で、Aは7/11の
アツブサゴケ、Bが以下に書くエゾキヌタゴケ
Homomallium connexum です。 なお、上に写っている蒴は全て本種の蒴です。
枝は不規則に分枝し斜上します。 上の写真にも鞭状に長く伸びた枝が写っていますが、枝先はときにこのようになります。
葉は長さ1~1.5mm、蒴柄の長さは1~1.5cmあります。
葉の葉身部は卵形~広卵形で、先は急に短く尖っています。 下は2枚目の葉の基部の拡大です。
翼細胞は小形、方形で、上の写真では7列(と見ました。平凡社の図鑑では6~10列となっています。)、やや暗い区画をつくっています。 同じ属のよく似た
ヤマトキヌタゴケと比較すると、翼細胞の数も列も本種の方が多いようです。
葉身細胞は線状楕円形で、長さは 20~40μmです(上の写真)。
蒴歯は2列で完全です。 上の写真は外蒴歯と内蒴歯が重なって見辛いですが、横線が多いのが外蒴歯で、内蒴歯には全体に細かいパピラがあります。
上は茎の断面です。 中心束があり、表皮の細胞は小形で厚壁です。
(2020.7.8. 大阪府 箕面公園)
◎ エゾキヌタゴケは
こちらや
こちらにも載せています。