2021-10-20

オオアミメツボミゴケ?

 

 岩上に厚く積もった腐食土壌にいろいろな苔類と混生していた写真のコケ、平凡社の検索表をたどるとオオアミメツボミゴケ Solenostoma shimizuanum に落ちたのですが、平凡社では検索表のみで種別の解説は無く、保育社では名前すら無く、大きな間違いをしているかもしれません。
 花被の先は嘴状に尖らず、基部から上部まで断面を作れば円形になるような形です。

 葉は全縁、円頭で、葉縁は外曲していません。 雌苞葉は葉とほぼ同じ形をしています。 腹葉はありませんでした。

 上は花被の縦断面てす。 胞子体が育っていました。 下はペリギニウムの発達程度をもう少し拡大して見るために、顕微鏡で観察した写真です。

 ペリギニウムはあまり発達していないようです。



 上の2枚は葉です。 平凡社の検索表では葉の長さと幅のどちらが長いかで分かれるのですが、1枚目では長さの方が長いようですし、2枚目は幅の方が広いようです。
 長さと幅がほぼ等しいならヒロハツボミゴケになるのですが、生育環境が水中や湿った土上です。 また、長さが幅より長ければエゾツボミゴケになるのですが、油体に眼点があります。

 上は葉身細胞です。 油体は均質または細粒の集合で、眼点はありません。

(2021.10.7. 北八ヶ岳)

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