この夏に秋田駒ケ岳や栂池自然園で見たツツジ科の花3種です。 3種とも低木ですが、かなり小さく冬は雪の下で温度と湿度が保たれるものは常緑樹に、雪から上に出る可能性のあるものは落葉樹になっているようです。
● ガクウラジロヨウラク Menziesia multiflora var. longicalyx
落葉低木で、母種のウラジロヨウラクよりガクが長いのが特徴です。 母種が関東地方、中部地方、東北地方に分布するのに対し、本種は北海道と本州中部地方以北の山地~亜高山帯に分布します。
● コケモモ Vaccinium vitis-idaea
常緑小低木で、本種の果実は食べる事ができます。 同じ属で名前や赤い果実が似ていることから、ツルコケモモ(クランベリー)と混同されることがありますが、花は全く異なり、クランベリーの花は花冠が後ろに反り返っています。
● オオバスノキ Vaccinium smallii
コケモモと同じスノキ属で、樹高は1mほどになる落葉低木です。 分布は、北海道、本州、四国の亜高山帯~高山帯です。 和名は大阪付近でも見ることのできるスノキに比較して葉が大きいからですが、「スノキ」の名前は葉に酸味があって噛むと酸っぱいことからです。
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