カラマツの林の縁にハミズゴケ Pogonatum spinulosum が育っていました。 蒴はすっぽり帽の毛に包まれています。
帽をそっと引くと、蒴がきれいに抜けました。 蒴の長さは蓋を除いて約5mmです。
胞子体の生え際を見ると、褐色の小さな葉がついています。 葉にラメラ(薄板)があるのがスギゴケ科の特徴のひとつですが、ハミズゴケの葉はどうなのか、葉の断面を作ってみたのが下です。
一部切片が重なっていますが、ラメラは無さそうです。 他の Pogonatum(ニワスギゴケ属)でも鞘部にラメラは無く、本種のように蒴柄にぴったりくっついている葉にはラメラは無いのでしょう。
上の2枚は原糸体です。 原糸体には細く長く伸びる部分と比較的太く短い細胞からなる部分とがあるようです。
(2021.10.6. 蓼科 横谷観音付近)
◎ ハミズゴケはこちらやこちらにも載せています。
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