ホソバオキナゴケに圧倒されながらも、ナガハシゴケ Sematophyllum subhumile が蒴をつけていました。
育っていたのは上の写真のアカマツの樹幹です。
茎は這い、やや羽状に分枝した枝は立ち上がります。 枝葉の長さは1~1.5mm、蒴柄の長さは、上の写真では4mm、平凡社では3~10mmとなっています。 蒴の長さは 0.8mmほどです。
上の写真は乾いた状態ですが、葉はあまり枝に接していません。
枝葉は狭卵形~披針形で、浅く凹み、漸尖して葉先は少し曲がっています(上の写真)。 中肋はありません。
上は葉の基部です。 葉の基部の細胞は細く厚壁で黄色、翼部の細胞は大きく、楕円形~丸みを帯びた方形です。
※ こちらには複数の葉の基部の様子や葉身細胞の様子などを載せています。
上は蒴です。 外蒴歯は大きく開いていますが、胞子はほぼ飛散し終わり、内蒴歯は欠けはじめています。 乾いた内蒴歯は細く、最初の写真や肉眼では全く見えません。
※ こちらでは、内蒴歯もしっかり残っている蒴の様子を顕微鏡で観察しています。 また、こちらには帽をつけた蒴の様子などを載せています。
(2021.9.30. 箕面公園)
0 件のコメント:
コメントを投稿