上はコナラの幹にとまっているナカウスエダシャクのメスです。 写真の触角は線形ですが、オスの触角は櫛歯状です。
みごとな迷彩で、フラッシュを当てたために影で輪郭が強調されたうえにこれだけ拡大した写真でも、左上翅は幹の模様と一体化しています。 コナラの幹は縦に細長い模様がありますが、斜め45°にとまればその模様と一体化できることを知っているのでしょうか。
全体が保護色ですが、左上翅が分からなくなっているだけでも全体の外形が分からなくなってしまい、抽象化する能力の低い捕食者は混乱するでしょうね。
(2015.10.30. 堺自然ふれあいの森にて撮影)
分かり易い所にとまっているナカウスエダシャクも載せておきます。 下は2013年の11月5日に金剛山で撮影したものです。
ナカウスエダシャクは、ウスバキエダシャク、ウスバシロエダシャク、ヒメナカウスエダシャクなどに似ていますが、晩秋まで見られるのは、たいていがこのナカウスエダシャクです。
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