2015-11-17

クチキゴケ



 朽木を好むクチキゴケ( Odontoschisma denudatum )、上の写真も朽木上です。 上の写真では緑色をしていますが、しばしば赤褐色を帯びることもあるようです。 葉は広卵形~円形で、茎はよく鞭状になります。


 上の写真の倒木上の苔は、何種類か混じっていますが、大部分はクチキゴケです。


 図鑑によると、10~20細胞からなる小さな腹葉があるというので、茎を腹面から探してみたのですが、よく分かりません。 上の写真の中央にはあるようにも見えるのですが・・・。


 上は葉身細胞です。 各細胞には球形~楕円体の油体が数個見られます。 トリゴンはよく発達しています。

(2015.11.11. 六甲山・山田道)

こちらには無性芽をつけたクチキゴケを、こちらには蒴をつけたクチキゴケを載せています。