2015-11-22

ホソバオキナゴケ



 写真はホソバオキナゴケ( Leucobryum juniperoideum )で、丸く盛り上がった群落を形成しています。 1枚目と2枚目で、葉の色が異なるようですが、その理由は光の当て方もありますが、1枚目は乾いた状態で、2枚目は雨の後の湿った状態の写真です。 乾いた状態と湿った状態で色が異なる理由は後で書くことにします。


 植物体の大きさは、葉が2~4mm、蒴柄は1cm前後です。


 上は1枚の葉を撮ったもので、コントラストを強調しています。 葉は内曲していますが、葉全体が透明なバリアで覆われているように見えます。 じつはシラガゴケ科の蘚類は、葉の表も裏も透明な細胞で覆われています。


 上は葉の中央付近の横断面です。(葉の基部の断面は下に追加してあります。) 葉緑体のある小さな細胞の上も下も、それより大きな透明細胞で覆われています。 葉が湿っていると光が葉の内部にまで入り緑色に見えますが、葉が乾くと、この透明細胞で光が反射され、葉は白っぽく見えるのでしょう。


 上は蒴です(深度合成しています)。 強い光を片側だけから当てたのでハレーションを起こしてしまいましたが・・・。
 帽の先が長く伸びています。 チヂミバコブゴケほどではないにしても、蒴柄の蒴と接する下側が膨れているのですが、このことに関する記載は手持ちの図鑑には見当たりませんでした。

(1枚目は 2015.2.11.、他は 2015.11.20. いずれも堺自然ふれあいの森)

(以下、2017.1.19.追記)


 上はホソバオキナゴケの葉の基部の横断面です。 5枚目の写真と同様、葉緑体を持った細胞が1列に並んでいるのですが、葉緑体が少なく、はっきりしません。 透明細胞は厚いところでは5層になっていますが、8層ほどにもなるようです。 しかし中央部の透明細胞は2層しかなく、葉はこの部分でくびれたようになっています。
 ホソバオキナゴケと外見がよく似たアラハシラガゴケでは、葉の基部の横断面の透明細胞は2~4層です。


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