コケシノブ科の前葉体に混じって育っていた写真のものは・・・
チャワンタケ属の一種の不完全世代(アナモルフ)のようで、よく見ると二又分岐を繰り返しています。
菌類の生活環の多くは視覚的にはほとんど見分けのつかない菌糸で、同定は多くの場合、生殖器官の形態によります。 しかしこの生殖器官の形態は無性生殖と有性生殖で異なり、無性生殖で世代を繰り返しているステージを、有性生殖も行うステージである完全世代(テレオモルフ)に対し、不完全世代(アナモルフ)と呼んでいます。 完全世代(テレオモルフ)と不完全世代(アナモルフ)で違う学名が用いられることも多く、なかには不完全世代(アナモルフ)しか知られていない「不完全菌」もあります。
上の写真は、チャワンタケ属(Peziza)の一種のアナモルフで、Chlomerosporium sp. ではないかと思います。
(2015.11.11. 六甲山・山田道)
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