2015-11-14

ハミズゴケ


 写真は斜面に育っていたハミズゴケ( Pogonatum spinulosum )です。 目立つのは胞子体ばかりで・・・


 胞子体の基部を見ても、蒴柄にくっついている葉が少し見られるだけで、まさに「葉見ずゴケ」です。
 周囲は緑色をしたマット状のものに覆われています。 これを少し取って顕鏡観察すると、下のようなものが見られました。



 蘚類では、飛散した胞子が地上で発芽すると、糸状の原糸体として光合成を行い、枝分かれしながら育っていきます。 多くの蘚類では、原糸体がある程度育つと、そのあちこちに小さな膨らみができ、その膨らみが育って私たちが普段見ているコケ(配偶体)になっていくと同時に、原糸体は消えていきます。 ところがハミズゴケでは、この原糸体がいつまでも残り、地表一面に広がります。


 上は帽に覆われたハミズゴケの蒴です。 上記のような変わった生活をしているハミズゴケですが、じつはコスギゴケと同属です。 蒴がたくさんの毛で構成されている帽にすっぽり覆われている様子は、コスギゴケの場合と同じです。

(2015.11.11. 六甲山・山田道)

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